セーフティーゾーンを越えた先に
2019.02.12
髙橋 亜樹
(株式会社七十七銀行)
▶徐々に変化していった感覚
この6か月間で、こんなにも思考やビジョンが変わるのか!という経験ができました。
まず、他者との関わり方が変わりました。今までは一人でする仕事が好きで、仕事の進め方は「分業」がスピーディーで効率的だと思っていました。
人に相談することや頼ることも自分の弱みを見せるようで、とても苦手でした。
しかし、この学院において、多様な価値観を持ち、各フィールドで活躍するメンバーと共に学び、何かを作り出すという過程で、徐々に私の思考が変わっていきました。
各々の意見が食い違い、時に衝突することもあったし、物事がうまい方向にいかないこともありましたが、それはむしろ、自分の持つ固定観念や、既成概念をとび超えるきっかけになっていたのだと思います。
▶セーフティーゾーンを越えた先に
私たちはどうしても、他者との衝突を避け、物事を円滑に進めるために、同質の、あるいは同じ考えを持った人間と行動しようとします。
でもそのセーフティーゾーンを一歩飛び越えた場所に、学びと成長がありました。
多様性を受容・共有することで、新たな価値を生むという体感は、この学校でなければ経験できなかったことです。
▶自分軸を持つことで得た成長
そしてもう一つの成長は、自分軸を持つことを決めたことです。
私がこれまで感じていた悩み・課題は、キャリアをどう形成していく“べき”か等、会社や他人からどう見られ、どう評価されたいかという「他人軸」が原因でした。
自分がどうしたいのか、社会とどう関わっていきたいのかという「自分軸」がなければ、いつまでも自分の進む道を選ぶことができず、充足感を得られないのです。
この学院において、何度も何度も内省し、自分の本当の心やニーズを掘り出します。
それはとても苦しい作業ではありましたが、自分でも知らなかった本当の思考や価値観、欲求を発見することができます。
この6か月間で確固たる自分軸を見つけることはできませんでしたが、それを探す行動のきっかけを与えてくれた日本女子経営大学院に、心から感謝をしています。